サロンのマーケティング

美容室・サロン経営で役立つマーケティング理論⑥今の価格設定は適正ですか?

美容室・サロン経営で役立つマーケティング理論⑥今の価格設定は適正ですか?

お店は商品やサービスを生産・提供するのに伴ってコストを支払っています。
価格をどの程度にすればコストを補って余りある収益を確保できるのか?
についてを考えなければなりません。

あなたのお店の今の価格設定は適正価格ですか?

適正価格とはどうやって決めるのか?を以下の5つのテーマで紹介します。

・目標
・設定方法
・新商品の場合
・価格の弾力性
・業者との関係

価格の目標

コストを補って余りある収益を確保することは、お店の成長性や安定性に大きな影響を与えます。

・売上の最大値
・利益率の達成
・シェアの拡大と維持
・価格の安定化(安売りしすぎない)
・ライバルへの対応

を考えた目標設定が必要となります。

 


価格の設定方法

これより安いと利益がないという低価格
これより高いと売れないという高価格
その間で設定します。

①コスト志向型の価格設定法(コスト・プラス法)

あなたのお店のコストに一定の利益を上乗せした
価格設定です。
ライバルやお客様のニーズを考慮しない方法です。
※メーカーの場合はマージン率(原価)
 問屋の場合はマーク・アップ率(値入額)となります。

②需要志向型の価格設定法

この商品に対して、お客様はいくらくらい出すだろうか?
という点で考えて価格設定をしたり、商品を開発します。

例:消費期限が近付いた場合の値下げなどを指します。

③競争志向型の価格設定法

ライバルの値段設定などを考慮した設定法です。
この場合、コストや需要の関係はあまり考慮されません。

④心理的な価格設定法

・印象重視の「名声価格」→高級品に適用

・安定重視の「慣習価格」→日用品に適用

・割引感のある「端数価格」→98円、980円など

 


新商品の価格の設定方法

この場合、最初の設定が高価格か?低価格か?
新商品によって変わってきますので、その条件を紹介します。

①高価格の条件(上澄吸収価格政策)

・市場の価格に左右されないお客様がいる
・特許など商品が法的に守られている
・技術面で優位性がある
・高いブランドイメージがある

②低価格の条件(市場浸透価格政策)

・ライバルとの技術格差がなく似ている
・マスマーケットの開拓が可能である
・コストを引き下げる可能性がある
・ライバルの新商品開発する気を減らす効果がある

 


価格の弾力性

商品の価格が変化したときに、お客様の「欲しい」という気持ち(需要)がどれくらい変化するかを表す比率です。

【需要の価格弾力性=重要の変化率÷価格の変化率】

・弾力性が高い商品→価格が変わると売れ行きが変わる。
          主に高額の商品や専門品を指します。

・弾力性が低い商品→価格が変っても売れ行きは変わらない。
          生活必需品などを指します。

あなたのお店の商品はどちらが多いでしょうか?


業者との関係

価格戦略においては、お客様に対してだけでなく、取引のある業者との価格も考える必要があります。

割引価格政策

①業者割引→問屋などから商品が流出に対する割引

②数量割引→大量に買う場合の割引

③現金割引→現金で代金を支払う場合の割引

④季節割引→季節商品をオフシーズンに売買する場合の割引

⑤販売促進割引→販促への貢献に対する割引

リベート(支払われた代金を一部返金すること)

①数量リベート→大量取引の促進が目的

②現金リベート→代金の早期回収が目的

③早期取引リベート→季節商品の早期取引が目的

④目標達成リベート→取引先の販売意欲UPが目的

 

いかがでしたでしょうか?

今回のまとめが何かのご参考になれば幸いです。
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次回もお楽しみ♪

最後までお読みいただきありがとうございました。

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