あなたの美容室ではネット予約は利用されてますか?
ネット予約は24時間いつでも予約申込ができるため「お客様にとっても美容室にとっても便利!」と導入する美容室・サロンが増え続けています。
自社で導入していない場合でも、ホットペッパービューティーなどのポータルサイトでのネット予約を利用されているのではないでしょうか?
さて、今回紹介するのはGoogleが新しく始めたネット予約サービス『リザーブ・ウィズ・グーグル(Reserve with Google)』です。実はこの『リザーブ・ウィズ・グーグル(Reserve with Google)』はアメリカ国内でのリリースのみで日本ではまだ使えません。
しかし、アメリカでは2017年3月にスタート以降、順調に利用率を伸ばしているということで近々日本にも上陸することが予想されます。
※私は年に数回アメリカに行きますが、美容室・ネイルサロン・エステサロンは物凄く多いです。(コンビニより多いと思います)
※美容系の予約企業タイムトレード(米マサチューセッツ州)の場合、リザーブ・ウィズ・グーグル経由の予約の75%が新規顧客で占められているそうです。
『リザーブ・ウィズ・グーグル(Reserve with Google)』というネット予約が日本に上陸することでどのような影響にあるのか?美容室、サロンはどのように準備していれば良いのか?今回の記事で詳しく解説します。
1.リザーブ・ウィズ・グーグルとは?
2.導入の条件は?利用料は?
3.今後どうなっていくのか?
4.日本にはどのように影響するのか?
5.日本に上陸する時期は?
6.日本の美容室・サロンはどう準備すべきか?
1.リザーブ・ウィズ・グーグル(Reserve with Google)とは?
アメリカでは、Googleマップから美容室の予約ができるようになっています。
※以下Googleからの公式発表を翻訳したものです。
「気持ちの良いヘアカットやトリートメントをわずか数タップで」と、Googleはブログポストで伝えている。この追加サービスは、検索やマップの中から店を選んでフィットネスクラスの予約をすることができるReserve with Google(米国では昨年開始、日本ではまだ始まっていない)機能が拡張されたものだ。Googleはこの間、同様のオプションを提供しようと、いくつもの美容院と提携をして来ていた。
予約はとても簡単で、何通りかの手段が用意されている。マップを開き、美容院を探してそこから直接予約することができる。検索から行っても同じやり方になる。別の、しかしそれほど便利ではないやりかたは、Reserve with Googleのサイトへ行き、そこで検索を行なう方法だ。
こちら(↑)のデモは『リザーブ・ウィズ・グーグル(Reserve with Google)』を利用したフィットネスジムのネット予約です。
最後までご覧いただくとお分かりいただけるようにGoogleウォレットでの決済も可能になっています。
美容室をネット予約するお客様の流れを簡単に表すと以下のようになります。
↓
②Googleマップから美容室を予約する。
↓
※先払いであればGoogleマップからGoogleウォレットで決済を行える。
↓
③Googleカレンダーに予定が追加される。
↓
④予約した日時が近付くとアラートが出る。
このようにユーザーにとって非常に便利になるため、アメリカで利用者数を伸ばしているのも納得です。
※こちら(↓)はリザーブ・ウィズ・グーグルの説明動画(英語)
2.導入の条件は?利用料は?
『リザーブ・ウィズ・グーグル(Reserve with Google)』は以下の条件をクリアすると導入できます。
・Googleマイビジネスのアカウントを持っている
・Googleが提携するネット予約システムを導入すること
つまり、『リザーブ・ウィズ・グーグル(Reserve with Google)』は、そのもの単体では利用できません。
お客様からネット予約が入った場合にどのような管理になるのか?というのはどのネット予約システムを利用するかによって異なります。
気になる料金ですが、『リザーブ・ウィズ・グーグル(Reserve with Google)』の利用料自体は無料なものの、Googleが提携する予約システムは「予約数が少なければ無料で、多くなると有料となる」といった契約内容が多いです。(2018年6月時点)
3.今後どうなっていくのか?
Googleは「ジムや美容室の予約は始まりにすぎない」と発表しています。
実際にアメリカ国内限定(2018年6月時点)ですがレストランのネット予約もできるようになっており、タクシーのネット予約はすでに日本でも可能です。
Googleマップでタクシーをネット予約する
Googleマップ経路検索の結果に「Uber」や「全国タクシー」を利用した場合の時間や金額が表示されます。
今後、世界的にモバイル(スマホ)中心になっていくことは明らかです。
総務省の2016年度の統計データでもインターネットを接続する端末の利用率の首位がスマホであり、
※出展:総務省 通信利用動向調査
長時間利用するのもスマホであることが分かりました。
※出典:総務省情報通信政策研究所「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」
Googleは「モバイルを制するためには地図は戦略の要の1つである」と発表しています。
(ちなみにその他の柱はYouTube動画などです)
人間は「いつ」「どこに」「どのように移動するのか?」というビッグデータを集めて、AI(人工知能)に学習させることでGoogleユーザーにより便利なサービスを提供することを目的としています。
余談ですが、フェイスブックが地図ソーシャルWazeを買収しようとした時にGoogleは必至で抵抗しました。それくらい地図ビジネスはGoogleの要なのです。
今後はGoogleは、予約可能なあらゆる店舗・施設を予約プラットフォームに組み込んでいくでしょう。
その結果、Googleは、Android(スマホ)、検索、地図、Google HOME(音声AIアシスタント)などなど、ユーザーとの最初の接点を全ておさえることになります。
施設を利用する・・・Google
何か物を買う…AMAZON
このように(↑)、現在の米国ではGoogleとAMAZONという二大巨頭が競争しており、その影響を日本も受けることになるでしょう。
4.日本にはどのように影響するのか?
日本に『リザーブ・ウィズ・グーグル(Reserve with Google)』が上陸することで新規集客サービスのバランスが多少変化することが予想できます。
現在のネット予約発生数ではホットペッパービューティーが650万件で圧倒的1位(2018年4月のデータ)で、ミニモ(minimo)が40万件以上で2位(2017年7月のデータ)という状態です。
1位と2位の間には大きな差が開いているように見えますがネイルサロンやアイビューティーサロンではミニモ(minimo)からの予約はかなり増えてきているように感じます。
このホットペッパービューティー、ミニモ(minimo)の中にGoogleが入ってくることで美容業界ネット予約の勢力図はかなり変化するはずです。
ホットペッパービューティーもミニモ(minimo)も最初の接触はGoogle検索による場合がほとんどであり、サロンへの地図はGoogleマップを使っています。
今後Googleが日本でどのような戦略をとるかによりますが、立場としてはGoogleの方が強いので日本のポータルサイトにとっては『リザーブ・ウィズ・グーグル(Reserve with Google)』の日本上陸は痛手になることでしょう。
5.日本に上陸する時期は?
残念ながらまだ発表されていません。
当サイトでは今後注目していきますので、状況が変わり次第いち早くメルマガで報告します。
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6.日本の美容室・サロンはどう準備すべきか?
今後Googleは地図に力を入れていきますので、日本の美容室・サロンはGoogleマイビジネスやローカルSEOに力を入れておくべきではないでしょうか。※ローカルSEOとはGoogleマップで上位に表示させることを指します。
Googleマイビジネスについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
>美容室の集客法その7:Googleマイビジネス
特にGoogleでの口コミ(☆評価)は美容室を利用するか?しないか?に大きな影響を与えます。
これからは「ホットペッパービューティーの口コミ」や「SNSのいいね」だけでなく「Googleでの口コミ(☆評価)」を集めることに注力してみてはいかがでしょうか?
そうすれば『リザーブ・ウィズ・グーグル(Reserve with Google)』が日本に上陸し、あなたの経営する美容室・サロンで導入を開始した時に、近隣の他のサロンよりも口コミが多かったらすごい有利になりますよね。
口コミを増やす方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
>口コミ集客の具体策5選
いずれにしても『リザーブ・ウィズ・グーグル(Reserve with Google)』によって美容室・サロンも利用するお客様もネット予約が便利になることは間違いありません。
ネット予約が便利になるということは、お客様は美容室・サロンの利用をもっと気軽に楽しめるということ。
結果的にサロン業界全体の活性化に繋がっていきます。
『リザーブ・ウィズ・グーグル(Reserve with Google)』というネット予約の黒船はポータルサイトにとっては脅威である一方、私たちサロン業界を進化させてくれるサービスにもなるはずです。
楽しみに待ちましょう。