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美容師が独立する年齢は?準備すべきことは?

美容師が独立する年齢は?準備すべきことは?

独立したいと考えていれば、何歳までにするべきなのか、もう自分は遅いんじゃないのか?と年齢のことで悩む美容師さんもいると思います。

ですから今回、独立する平均年齢やベストな年齢をまとめました!

人それぞれだろうと考えたり、自分にはまだ早いと考える方もいるかもしれませんが、平均年齢を知ることで目安となり、具体的な目標を立てることができます。

合わせて独立までに準備しておきたいこともご紹介しますので、是非ご覧ください!

 

 

1. 独立する年齢

美容師になりたいと思った時、あるいは美容師として働きだしてから、いつか自分のお店を持ちたい!と考える人は多いと思います。
実際に毎年たくさんの美容室・サロンがオープンしていますよね。

しかし何が出来れば独立できる!というものがあるわけでもないですから、いつ頃したらいいのか、年齢で悩んだりすると思います。

ですからまずは平均年齢から見ていきましょう。

 


1-1. 独立する平均年齢

実際に美容師さんは平均年齢いくつくらいで独立しているのでしょうか。
平均は30歳から30代半ばのようです。

平均ですから、もっと早い人もいれば、もっと遅い人もいます。
しかし、30歳は美容室・サロンで働き始めて10年程経験を積んでいることが多いでしょうから、技術力や接客力も身についており、美容室・サロン側からも何らかの役職が与えられるようになってくる年齢と言えます。

そうなると、役職を与えられ、店舗のマネジメントやスタッフの育成をしていくのか、独立をして開業するのか悩む年齢であるとも言えますから、納得できる結果です。

 


1-2. ベストな年齢ってあるの?

では、独立するのに何歳くらいが良いというのはあるのでしょうか?
また、いくつまでの独立を目指すと良いのでしょうか?

ベストな年齢は30代のようです。
これは上記の経験や技術の面もありますが、美容業界というのが流行に大きく左右されますから、どうしても若い美容師の方が良いと考えるお客様が多いことも一つの理由となっているようです。

実際に40代をピークに収入が下がっていく傾向にあります。
「40歳定年説」という言葉もある程、40歳以降で美容師を続けることが難しいと考えられています。
もちろん美容室・サロンで、何らかの役職を与えられ、現場の仕事よりも店舗運営に関わる仕事をするようになることもあります。

しかし、そうならなかった場合、ずっと現場に出続けることが難しくなってしまいます。
これは仕事内容がハードで体力勝負といった理由もありますが、上記のように若い美容師が選ばれるといった理由もあります。

ですからそうなる前に、30代に突入すると自分の今後のことを考えていかなくてはならない、と言われています。

 


1-3. 時代で変わる独立の年齢

実は独立する年齢も、時代による変化があるようです。
昔は独立の平均年齢は25歳前後でした。
これは今と比べると5歳も早いです。何故なのでしょうか?

昔は、美容師になる人は中学を卒業すると美容室・サロンに就職していました。
15歳で就職ということですから、実務経験は今と変わらず10年です。
今は高校に入り、美容学校を卒業してからの就職が一般的ですから、今の方が遅いことも納得できます。

 

2. できるだけ早く独立したい!若いうちに独立しても大丈夫?40代だともう遅い?

独立を考えていれば、できるだけ早くしたいと思うものだと思います。
夢は誰だって早く叶えたいものですよね。

しかし若いうちに独立することは可能なのか?
失敗するんじゃないか?と考えている方も多いのではないでしょうか。
また、30代がベストな年齢って書いてあったけど、40代でも大丈夫?と思っている方もいるかもしれません。

独立に年齢は関係してくるのでしょうか?

 


2-1.独立に年齢は関係ある?

実際に独立した美容師さんに聞いてみたところ、「年齢は関係ない」とのこと。

今の時代でも20代で独立する美容師さんもいますから、平均年齢より早く独立したとか遅いとかは特に問題があるわけでもありません。
もちろん美容師としての経験や技術が高いに越したことはありません。

しかし、独立するということは経営していくということです。
美容師としての技術があまり高くなくても、経営者としてのセンスや素質があれば成功できます。
今まで磨いてきた技術と経営は全くの別物です。

ですから年齢も関係ないと言えます。

もちろん社会経験や知識が豊富な方が良いのでしょうが、様々な業界で若き経営者が活躍しているように、経験や知識が豊富だから成功できるというわけでもありません。
美容師免許のないオーナーが経営しているお店があるように、技術があまりない美容師でも独立し成功する人もいます。

逆に言えば、美容師として10年以上の経験があり、どれだけ腕に自信があっても、失敗する人は大勢います。
それは経営力がないからです。

 

※美容師の独立失敗に関してはこちらの記事にまとめてあります。
美容師独立の失敗例と対策まとめ

 


2-2.独立するには計画と準備が必要

独立には、やはりきちんと計画を立て、準備していくことが必要です。

まずは独立する目標の年齢を設定することが大切です。
独立したいと思っていても、何歳までにというのを明確に決めている人は意外と少ないです。
40代になる前には…とかなんとなくの人が多いです。

どんなに小さな仕事でもきちんと期限を決めておかないと、ずるずるといつまでも終わらないように、目標に対して期限を決めることは大切なことです。
期限を決めることで、ぼんやりとしていた目標が現実的に見えてきます。

現実的に見えてきたら、準備に取り掛かることができます。
ぼんやりとしか見えていない人は準備も見えてきませんから、美容室・サロンを辞めてから準備するんでしょ?と考えがちです。

しかし美容室・サロンで働きながらでも、やっておくべき準備はたくさんあります。
もちろん初めてのことですから、どんなに準備していても抜けが出ることもあるでしょうが、早めに準備しておくことでそれを出来るだけ無くすことも可能です。
また、念入りに準備をしておけば、抜けが出ても対処することができます。

 

3. 独立するまでにしておきたい準備は?

では、独立を考え始めてから実際に独立しスムーズに準備ができるように、辞める前からでもできる、事前にやっておくと良いことは何があるでしょうか?

 


3-1.独立について学ぶ

独立すると言っても種類があるのをご存知でしょうか?

① オリジナルサロン
② 暖簾分け、フランチャイズ
③ パートナーシップサロン

独立すると考えた場合、オリジナルサロンが一番に思いつく方が多いと思います。
しかし最近ではオリジナルサロン以外の独立方法も選ばれています。

また、上記以外にも、面貸しや業務委託型サロンで働くというのも、美容室・サロンに雇用されるわけではないですから、独立と考える人も多いです。

このように最近では美容師が独立すると言っても、様々な選択肢があります。
この中から自分に合ったものを選ぶ必要があります。

①オリジナルサロン

やはり独立するならオリジナルサロンが良い!と考える美容師さんが多いとは思いますが、それなりにリスクも大きいということを理解しなくてはいけません。
また、初期費用もかかるため、今の美容室・サロンでは貯金が難しいと考えて、まずは面貸しや業務委託型サロンの歩合率が高い美容室・サロンで働き、オリジナルサロンを開業する流れを選択する美容師もいるようです。

②暖簾分け・フランチャイズ

また、自分の作りたい美容室・サロンを具体的に考え、ターゲット層や美容室・サロンのコンセプトなどが暖簾分けやフランチャイズ展開している美容室・サロンと合っていれば、そちらを選択肢として考えるのもありでしょう。
暖簾分けの場合は、その美容室・サロンで働いてないといけませんが、フランチャイズであれば働いていなくても契約することができます。

また、経営に関して初心者の美容師としては、ブランド力からある程度の集客が見込めることや、経営や運営に関してのノウハウを学ぶことができるメリットも大きいです。
しかし、どちらも毎月ロイヤリティを支払わなければいけないことや、他者との契約ですから問題が発生しないよう注意する必要もあります。

③パートナーシップサロン

パートナーシップサロンも他者との契約です。しっかりと契約内容を確認し注意する必要がありますが、資金調達と美容室・サロンの運営に関してのサポートをしてくれるパートナーとの契約です。
ですから、資金のない美容師さんや経営に自信がない場合、選択肢として考えても良いでしょう。

 

このように独立にはいくつかの方法があり、その分メリット・デメリットも様々です。
自分に合ったものを選択することで、失敗するリスクも軽減できる可能性もありますから、まずは独立について詳しく知っておく必要があります。

 

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3-2.資金調達をする

どの独立方法を選ぶかによって変わりますが、面貸しや業務委託型サロン、パートナーシップサロンでない場合、資金が必要になります。
立地にもよって変わってきますが、一般的には500万円以上かかると言われています。
インテリアなど色々こだわって出したいと考えていれば、1000万円以上かかることもあると考えておかないといけません。

物件を借りたり、内装工事や機材を買ったり借りたりする、開業前の資金も必要ですが、開業してからの運営資金も必要になります。
また、広告費や美容室・サロンのホームページの開設など色々なところで資金が必要になってきます。
特に開業前の段階で資金をたくさん使ってしまい、開業後の運営資金が足りない…といったことになることも多いので注意が必要です。

貯金があれば良いのですが、美容師の収入はあまり高くないので、貯金がない場合もあると思います。
そういった場合、国や銀行からの融資や補助金を受けて独立することが多いです。

しかしこの融資も必ずしも受けられるわけではなく、自己資金がどれだけあるかも判断材料になります。
自己資金が少ない場合、融資を受ける金額も多くなります。
これは借金ですから毎月返済していかなくてはなりません。
融資額が多ければ多いほど、返済する金額も多くなるので、資金ショートしてしまうなどのリスクも高くなります。
失敗のリスクが高いということは、返済能力に疑問を持たれるわけですから、そういう人にお金は貸せませんよね。

また、自己資金があるということは、きちんと計画を立て準備をしてきた独立なのだと、良い判断にもなります。
こういったことから自己資金を用意しておく必要があります。

 

※資金調達についてはこちらの記事に詳しくまとめてあります。
サロン開業やることリスト


3-3.人脈を広げておく

独立する時に、幅広い人脈を持っていれば様々な面で活かすことができます。

もちろんお客様もそうですが、美容室・サロンではお客様の引き抜きを禁止しているところもあるでしょう。
しかしお客様がお店が変わっても、あなたに担当してほしい!と思えば、独立後に来店してくれる可能性は大いにあります。
独立前のお店で引き抜き行為だと思われることはできませんが、お客様の方から詳しく聞いてきた場合は、嘘をつくわけにもいきませんから正直に話しても良いと思います。
また、事前にSNSなどでお客様と繋がっておけば、独立したことを報告する投稿を見て、来店してくれるかもしれません。

引き抜きはだめだからと諦めず、今のお店でもお客様との信頼関係を築いておくことはとても大事なことです。

また、独立後に人材を雇おうと考えている美容師さんもいると思います。
そういった場合にも人脈を広げておくことで役に立ちます。
他店の美容師とも親しくしておくことで、自分が一緒に働きたいと思える人材と出会えるかもしれません。
今のお店を辞めたいと思ってる、などの情報を得られる可能性もあります。

人材不足と言われている美容業界では、人材確保はとても難しくなっています。
特に開業したばかりの美容室・サロンは厳しい状況です。
人材が確保できずに、閉店してしまうこともあるような状況ですから、美容師仲間の人脈は貴重なものと言えます。

経営に関しても人脈はとても重要なことです。
独立には物件選び、内装工事、今後の経営に関して…。
様々な分野で人脈があることで、サポートや助言を得られる可能性があります。
ですから、美容師とは関係ないと思っていても、人脈を広げておくことで思わぬところで助けてもらえることもありますから、今のうちからできるだけ人脈は広げておくべきです。

 


3-4.経営について学んでおく

独立するということは、自分で経営していくということになります。
しかし、美容師の仕事しかしてこなかったので、経営に関しての知識は無い美容師さんがほとんどでしょう。

店長などを任されていたとしても、店舗を運営するのと経営するのでは違います。
ですから、経営について少しでも学べることは学んでおくことは大切です。

実際に経営力がないことで、閉店してしまう美容室・サロンは多くあります。
資金の集め方から使い方、そして営業に必要な集客の方法など、経営していく上でたくさんのことを学ぶ必要があります。
もちろん独立し開業してからでも良いのですが、行き当たりばったりの経営となってしまうのは避けた方が良いでしょう。

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いかがでしたか?

今回美容師が独立する年齢とやっておきたい準備についてご紹介しました!

独立したいと考えている美容師さんは、年齢のことを考えている方も多いと思います!
平均年齢はありますが、実際には年齢よりも、きちんと計画を立て準備をしていくことの方が大切です!

別記事で独立した場合の平均収入や、独立が失敗する原因などもご紹介していますので、是非そちらも読んでみてください!

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